弓ヶ浜絣 梅と松の図単衣 こうげい扱
着丈164cm 裄丈67cm 袖丈50cm
30年位前に、白洲正子さんのお店、銀座「こうげい」でお誂えされた弓ヶ浜絣の単衣の着物です。
白洲さんご自身も普段着として愛用されていた様に、弓ヶ浜絣は伯州綿を使用し、独特の風合いと着心地の良さがあります。
上質な結城紬などと同じく、着こむ程になじんで味わい深くなります。
20〜30年前、明治〜大正期にかけての弓ヶ浜絣を求めて、私自身も何度も現地へ足を運びましたが、今回入荷のこちらの着物は、昔のものとほとんど変わりない手仕事の良さのある美しい絣です。
何かの文献で、一時期途絶えてしまった伯州綿の栽培や、弓ヶ浜絣の復元には大変な苦労があった事を見た事があります。
確かに、こういった先染の作品にはいわゆる華やかさはありませんが、綿を紡いで括り糸で藍染をし、手織で織るというたくさんの工程を経て、ここまで完成度の高い物に仕上げられるのは、実にご苦労の多い事と思います。
しかしそれによって、重苦しさとは違う、底光りするような独特の美しさとなり、思わず手に取りたくなる様な惹きつけられる様な魅力が生まれます。
こちらの作品は古い物ですが、ほとんど未着用の状態で保存状態も良かったため、オリジナルのままになっています。
お求めになられた方が、愛おしく楽しんで、味わいのあるものにしていただければと思います。
商品番号 k0322
弓ヶ浜絣 梅と松の図単衣 こうげい扱
販売価格 有難うございました |