銀杏尽し長板染小紋 松原八光作
着丈161cm 裄丈69cm 袖丈49cm
大小の銀杏の葉と、所々家紋の三ツ銀杏の様にアレンジされた文様がポイントになった、少し楽しさのある長板染の小紋です。
松原八光氏は、人間国宝であった故・松原定吉氏の9男として生まれ、父から長板中型染の技法を学び、ご自身も伝統工芸展で何度も受賞されました。
素晴らしい作品を作り続けておられましたが、大変残念な事に、平成4年にお若くして亡くなられました。
こちらは、松原家系の独特の、少し甘さのある藍の色が経年によって少し枯れて、生地とこなれた風情のある美しい作品です。
個人的に藍の型染は大好きで、古い江戸時代や明治時代の物から近年の物までを比較してみるのも楽しいです。
藍と白の組合せのシンプルな物が地域や作者によって様々な表情に分かれ、他の草木染には類を見ない日常性と歴史があります。
藍染の作品に出合うたびに、日本人と藍の関わりの長さ、深さを感じる様です。
ある種江戸好みとも言われる、まさしく洒落感のある、品の良い素敵なお着物です。
お仕立替済。
商品番号 k0497
銀杏尽し長板染小紋 松原八光作
販売価格 180,000円+税 |