ゴールデンムガ雀図竹屋町刺繍附下
身丈169ｃｍ 裄丈69ｃｍ 袖丈49ｃｍ
その名の様にオークルベージュのシルクの糸が金色に輝いて見える不思議な質感の生地に、鉄色と岩絵の具の緑青色ですくっと立ち上がる竹が描かれ、そこに遊ぶ雀が竹屋町刺繍で描かれた素敵な附下のお着物です。
ムガシルクには色々な種類があり、近年はショールなどの身近なアイテムでも目にしますし、ぜんまい紬の様な少し太い糸のものは帯などにも使用されています。
インドのアッサム地方に生息するヤママユガ科の野蚕の蚕を一つずつ手で開いて糸を取り、紡がれた絹織物の事です。
美しいサリーという民族衣装のある国で、海島綿を紡ぐ技術を持った国の人たちの手によってつくられるものですので、古くからその技術は高く、現在に受け継がれています。
繊細な極細の糸によって織られたシルクはたおやかに独特の光沢を放っていて、手にとっても非常に軽く、儚げでさえあります。
ここまでの質感のタイプは最近あまり出合いませんので、こちらはおそらく20年位前でしょうか、ゴールデンムガをお着物に取り入れはじめた頃の物ではないかと思われます。
どこかエスニックな表情も感じらる素材に日本画の調子で描かれ、格式ある竹屋町刺繍が施された凝ったデザインで、さりげない色使いの中にも趣味性の高いこだわりの一枚と言えるお着物です。
状態は良かったのですが、時代的に寸法が小さかったため、当店でお手入れをしてお仕立をしました。
単衣から袷に移行する早い時期から色々な帯合わせでお召しいただけて、ちょっと目を引く上品な個性のあるおすすめの一点です。
1枚目の写真をクリックすると、大きい画像をご覧いただけます。
こちらの着物の地色は「#ccaa66 WEB色見本 原色大辞典」を、
竹の柄の茶色は「#665533 WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 k0699
ゴールデンムガ雀図竹屋町刺繍附下
販売価格 有難うございました |
