木と鳥の柄藍型絵染一方附紬小紋
身丈167ｃｍ 裄丈67.5ｃｍ 袖丈49ｃｍ
藍の型絵染の紬には昔の風物が描かれていたり、民芸的な雰囲気のものが多いと思いますが、こちらは初めて目にした時になぜかグリム童話を思い出してしまいました。
大きな木が描かれ、そこに色々な種類の鳥がとまっています。
目立つのは大きな羽根を広げた孔雀です。名前が判明しない様な架空の鳥もいます。
ミミズクが可愛い大きな目を見開いて何かを見ている様で、そのそばにはなぜか蜘蛛の巣があったりします。
木の一番上にとまっているペアの細長い鳥は、巣を作って卵を温めている様です。
何か面白いストーリーが生まれてきそうな楽しい図案が重なって染められています。
ともすると、ごちゃごちゃになりがちな図柄ですが、全部が藍の濃淡で影絵の様に染められていて、それがこのユニークな模様をすっきりとしたものとし、そしてどこか物語性を感じるロマンティックな雰囲気にしている様に見えます。
さらっとして軽い結城紬の様な質感のとてもお召しいただきやすい素材ですし、また一方附の柄付けからくる高級感もあります。
型絵や紅型は帯合わせに悩まれる方が多いですが、こちらのお着物ですと、まずは無地感覚の紬の八寸名古屋帯などと合わせて小物でアレンジをされて、そのうちにポイント柄の染めの帯、また草木染の手織りの味わいある帯など、色々と変化させていかれると良いのではないでしょうか。
作者の遊び心でしょうか、よく見ていると新発見があったり、着る方もそばで見る方も楽しめる、素敵なおすすめの一点です。
お仕立替済。
商品番号 k0772
木と鳥の柄藍型絵染一方附紬小紋
販売価格 有難うございました |
