着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

草木染手織郡上紬着物
えり善扱

今年の夏もまたどうしても行きたくなって、郡上の町を訪ねました。
その時に撮影した写真も掲載させていただきましたが、変わらぬ澄んだ空気と人々の心の暖かさと美しい自然がありました。
こちらは、その郡上八幡の町を流れる清らかな川を連想する様なランダムな縞が美しい手織紬のお着物です。
川の水面の光の様な、渡る風の様な、透明感のある藍の線が表す柄は不思議な奥行きと広がりを感じます。
2年くらい前に、こちらに似た色使いの郡上紬のお着物をご紹介させていただきましたが、色使いが近いものでも絣の柄が違う事で、こんなに違ったイメージになるのだという事は興味深く思えます。
自然の中から生まれた素材ではありますが、きちんとデザインされた優れた作品である事がわかります。
草木染、手織紬の作品は、ともすると手づくり感があふれて少し重い印象になるものもありますが、こちらの郡上紬は真綿のふんわりとした風合いを楽しめて、なおかつ印象としては軽やかでモダンなお洒落なものとなっています。
藍と黄味のあるベージュ・淡黄（たんこう）色の2色で、シンプルな緯絣のものですが、とても素敵な存在感があります。
お洒落な染めの帯と合わせていただいて、きりっとお召しいただきますときっと秋の街に映えて目を引く事と思います。
藍色は「#091033　WEB色見本　原色大辞典」を、
淡黄色は「#c6b663　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。