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「麻の葉模様絣」綿薩摩着物
東郷織物製

麻の葉模様といっても、少し変形した細長い菱の形が様々に組み合わさった幾何学模様が並んで織り出されています。
その菱型の中にはとても小さな蚊絣と、数えてみたら160亀甲の絣が交互に配置され、模様に変化を出している様です。
という説明では、この非常に高度な技術で織られた綿薩摩の魅力をご説明しきれていませんが、すっきりと伸びやかな麻の葉がそれを埋めている絣の模様の配置によって立体的で表情のある素敵なものとなっています。
また写真でお伝えする事は難しいのですが、地の色は東郷織物製ならではの少し甘さのある本当に薄いピンクベージュで、真っ白ではないのがまたお洒落です。
一巾に一本だけ1cm巾の縞があって、そこだけ地色がはっきりと見えているのですが、それがとても効果的なアクセントになっています。また全面がこれほどの細かい絣で埋められていると少し息苦しい印象になるところを、その縞がある事で和らげてくれている様です。
究極のお洒落着のひとつである綿薩摩の白は、白大島とはまた違う魅力があり、お着物ファンにとっても憧れ的なアイテムです。
しっとりとした極細の木綿のいつまでも触れていたい様な風合いが、その魅力のひとつとも言えます。
こちらはそんな中でもとても珍しい、高級感あふれる綿薩摩の秀作と思われます。
お仕立替済。