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重要無形文化財江戸小紋「鮫」羽織
人間国宝　小宮康孝作

ここのところ気温が低い日が続き、コート類のお問合わせも多くなってまいりました。
ホームページでも少しずつ道中着やお羽織などをご紹介させていただいておりますが、正直に言って間に合っていない感じもあります。
こちらは江戸小紋の重要無形文化財技術保持者・小宮康孝氏作のお羽織です。
おそらく30年位前の作品と思われるものが手に入りましたので、時間をかけてお手入れをして、お仕立替をいたしました。
大きな菱の地紋が入ったしっかりとした打ち込みの、近年ではあまり目にしないタイプの、本来お羽織やコート用に作られた上質な生地を使用されています。
お召しいただきますと、動きによってその地紋が綺麗に現れ、変化のある光沢になります。
黒地に染め抜かれた、横に並んだ鮫の模様の白がとてもすっきりと格好良く、江戸小紋ならではの魅力があふれています。
そして小宮氏作品ならではの味わい深さがあり、実際にお召しになった時にはその良さが現れ、別格に美しいです。
絶対に一枚は持っていたい江戸小紋のお羽織ですが、できる事ならこういったタイプが素敵だと思います。
昨年も一点ご紹介させていただきましたが、いつ見ても素敵なおすすめの逸品です。
なお、時代的に身丈が短かったものからのお仕立替ですので、長さをとるために衿の中心と裾の折り返し部分などに何箇所か継ぎが入っています。
詳しくはお問い合わせくださいませ。
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