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縮士乎路紬小格子着物

今回の「春のよそほひ」展には趣味性の高いお着物も色々とご紹介させていただきたいと思っておりますが、そんな中でも少し珍しい士乎路紬のちぢみのタイプが入荷いたしましたのでご紹介させていただきます。
一般の真綿糸のタイプのものでも、その着心地の良さでは定評のある「士乎路（しおじ）紬」ですので、ちぢみのものとなれば、さらにどれほどにと思わず嬉しく期待してしまいます。
柄は少し緑を感じられる黄色・鶸色と、すっきりとした大人のグレー・柳茶色の組合せの本当に程良い大きさのお洒落な小格子の模様に織り出されています。
「士乎路紬」の名前をあまり耳にされた事がないとおっしゃる方もあるかもしれませんが、能登半島で生まれた士乎路紬は、研究を重ねて結城紬と同じ糸を工夫して加工し、弾力性に富んだしわになりにくくとても着やすい草木染の紬として趣味人の間で珍重されています。
しなやかで軽く、本当に着心地の良さを約束してくれているようです。
また柄や質感にも独特の個性があり、ひと目見てそれとわかるお洒落さがあります。
この種類の紬にはあまり使われる事がない色の組合せも質感とマッチしてとても素敵です。
季節ごとのテーマ性のある帯を合わせてお楽しみいただくのには最適な、とても素敵なおすすめの一点です。
こちらのお着物ももちろんお単衣でもお召いただけるのですが、袷のお仕立の状態で入荷いたしました。
お好みによって、後々のお仕立替なども当店でも承ります。
未着用品。
鶸色は「#ccc437　WEB色見本　原色大辞典」を、
柳茶色は「#a1a46d　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。