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竹垣に萩の花経絽訪問着

6月になりますと、もう中旬には気温によって絽のお着物が登場しはじめます。
日本は本当に亜熱帯地方と呼べるようになってきたそうで、気温も20度を超える日が多くなりました。
最近では、お着物の素材の決まり事も一昔前より緩やかになっているようです。
ただ、当然の事ながらフォーマルのお席では皆さん大変気を使われるようで、色々なご相談を受けます。
お洒落着はその日のお天気や気温などで上手に調整していただければ良いのですが、フォーマルは基本的にドレスコードに合った失礼にならない正装で、お席を取り仕切られる方のご意見を参考にされるのが一番かと思います。
こちらは、当店では扱いが少ないと言える黒地の絽の訪問着のお着物です。
竹垣に勢いのある様子で描かれた萩のお花はとてもボリュームがあり、色使いはあまり強くなくモノトーンの雰囲気なのですが、黒地という事もあり、かなり華やかな印象のお着物となっています。
黒地で経絽だからでしょうか、それとも流れるような構図の図案からでしょうか、実際にお羽織りいただきますと、とてもスマートですっきりとした着姿になります。
利休茶色の萩の葉の細やかな疋田模様や、部分的に施された銀彩や手刺繍にもお着物の品質の良さが感じられ、しっとりと肩に馴染むしなやかな絽の生地も安心感のある上質さです。
夏に少し個性的なフォーマル用の良いお着物をお探しの方には特におすすめの一点です。
利休茶色は「#a59564　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。