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小千谷上布　藍絣着物

今年は少し遅くまで涼しかった事が関係しているのかもしれませんが、初夏から夏にかけてもお着物を着たいと言われる方や、夏のものを熱心に探されている方が例年以上に多く、またご新規のお客様のご来店もたくさん見かけられて嬉しく思っています。
当店では季節に関わらず夏のアイテムを探していて、冬の間などにお手入れなどをして準備をしていますが、何故か毎年オンシーズン直前に面白いものや是非ご紹介したいものなどが追加で入荷してまいります。
慌てて準備をして、ホームページでもご紹介しようと進めているのですが、正直すべてには追いつかない状況です。
今週も少しずつですが、ホームページでご紹介させていただければと思っています。
こちらは少し珍しいタイプの麻の小千谷の絣のお着物です。
重要無形文化財の小千谷のお着物を何年か前にご紹介させていただきましたが、こちらは初見ではそれと見間違うほどの細い糸を使用されていて、また締絣の柄というのも小千谷では珍しいものなので少し驚きました。
もし証紙がついていなかったら「どこの産地の上布でしょう？越後上布か能登上布かしら？」と少々思い悩まされた事でしょう。
一番近い質感のものは、強いて言えば越後上布になるかもしれません。
細かい蚊絣で花唐草の模様が大胆な大きさに描かれた、華やかさのある上布です。
実際にお羽織りいただきますと極細の糸の繊細な光沢が素晴らしく、とても上品な雰囲気を持ち、宮古上布とも越後上布とも少し違う、素晴らしい夏の贅沢な装いを演出してくれそうです。
お仕立上り。