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雲取に秋草模様単衣訪問着
三越扱

やや光沢がある沙綾型の地紋の上質な丹後の生地が、少し珍しい菜種油色の地色に染められ、裾には雲取の中に萩、竜胆、菊、桔梗などの秋の草花が様々に描かれた、素敵な単衣の訪問着のお着物です。
雲取は青朽葉色と女郎花色の濃淡で染め分けられ、その中に草花が淡色使いで描かれた屏風絵のように落ち着いた品格のあるものとなっています。
またそれに加えて絹鼠色の流水が背景のように配置されていて、奥行きが感じられるものとなっているようです。
左の胸元の撫子も可愛いアクセントとなっています。
黒地の袋帯などを合わされて、時代衣装的な立派な雰囲気で着こなされるのも良いですし、淡い色の唐織の袋帯などを合わされて、小物をきかされた着こなしも素敵です。
大袈裟すぎない古典の良さを醸し出した、おすすめの一点です。
未着用品。
菜種油色は「#a59842　WEB色見本　原色大辞典」を、
青朽葉色は「#ada250　WEB色見本　和色大辞典」を、
女郎花色は「#f2f2b0　WEB色見本　原色大辞典」を、
絹鼠色は「#dddcd6　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。