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葛の花の図友禅生紬訪問着
紬屋吉平

こちらは本藍ならではの深さのある地色に白の線が冴え冴えとして、葛の葉の水浅葱の濃淡が本当に活き活きとして美しく、所々に挿されたお花の紅藤色がやさしいアクセントとなった、素晴らしい生紬の訪問着のお着物です。
秋の野に咲く葛の花とそよぐすすきが、一足早く清々しい山里の風を運んでくれているようです。
別でご紹介させていただいております、大きい井桁の絣のお着物と同様、少し太い生紬の糸で織られた上質な生地を使用されていて、適度な張り感がお召しいただきやすさを物語っているようです。
上前の柄の部分を見ていると、まるで上等な古い藍染めの筒描を見ているような美しさも感じられます。
さすがの紬屋吉平さんのセンスによる、なかなか出合う事がないタイプのお着物です。
静かでありながら、一目見てそれとわかる個性と品格を持った、力を感じられるお着物です。
楊柳の友禅のお着物も個人的にも大好きですが、たまにはこういった上質な紬の訪問着もお出かけ先によってはきっぱりとした印象で格好良いのではないでしょうか。
淡色の少しシックなトーンの櫛織などのお洒落袋帯が合いそうです。
9月、10月のちょっとしたイベントやお集まりなどにお召しいただくのに最適と思われます。
これからの時期のちょっと良い物をとお探しの方には大変おすすめの逸品です。
同色のやや薄い色の抜き紋が一つ入っています。紋の入れ替え、または目立たない加工等は当店でも承りますのでお気軽にご相談くださいませ。
藍色は「#070819　WEB色見本　原色大辞典」を、
水浅葱色は「#80aba9　WEB色見本　和色大辞典」を、
紅藤色は「#b292a7　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。