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藍地に四季の花型絵染小紋紬着物

とても雰囲気の良い型絵染の紬のお着物が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
明るめの藍の色がとても綺麗で、まるで古い見本裂を見ている錯覚をしてしまいそうなほどうまく復元されています。
柄の細かさやモチーフから見て、何か明治期のものを復元したのではないかと思われます。
こちらのお着物自体はおそらく昭和40年頃から50年代に作られたものかと思います。
その時代は豪華絢爛なお着物が主流でしたので当時でもとても珍しかったでしょうから、どなたか趣味人からのリクエストだったのかしらとも考えられます。
手紡ぎですがあまり厚くない、しなやかで光沢のある生地に染められています。
ほんの少しだけ端裂が残っていて、そこに墨で色々と記入してありますが読み取れません。
古い珍品の更紗や型染めに時々そういった記入がある事もあり、それを思い出しました。
いつの時代にどんな方が作られたのでしょうと想像していると、なんだかロマンがあって楽しいです。
ひと目見た時から、なんとかお手入れをして着用できる寸法にできればと思いましたが、なんとか現状のサイズに仕上がり、状態もとても良く嬉しく思いました。
このタイプのお着物に興味をお持ちの方には是非ご覧いただきたい、珍しい紬のお着物です。