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扇面に小紋尽し手刺繍附下

煉瓦色の様な明るめの茶色・土色の地に白抜きで小さな扇面が散りばめられ、その中に沙綾型、経涌文、籠目、亀甲などの幾何学模様や朝顔、桐、カタバミなどの植物の模様が描かれた大変凝った江戸小紋です。
さらに上前や袖などには丸や扇面の形に無地部分が残され、そこに竹や野菊、葡萄、桜といった四季の草花が細やかな日本刺繍で描かれています。
非常にこだわりの趣味人のリクエストで作られたのではないかと思います。
こういったお着物はある程度の数のお着物をお持ちの方で、また着る機会も多いキャリアのある方のお好みとも言えるからです。
江戸小紋と附下の中間的なもので、袋帯でも名古屋帯でもお合わせいただけます。
お茶事にも良いかもしれませんし、あまり大袈裟にされたくないセミフォーマルのお席にもとても気品が感じられて素敵だと思います。
また染めの名古屋帯などをお合わせになられてお食事会などにも良いですね。
意外とお召しになる範囲が広いお着物ですが、かといってなかなか出合えそうで出合わない高いクラスのお着物です。
ワードローブに加えていただきますと必ず良かったと思っていただけそうな、おすすめの一点です。
土色は「#bc763c　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。