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四季の花図友禅に手刺繍訪問着

今月は「秋の特選−工芸作家作品ご紹介の会−」として、工芸作家の先生方の手仕事の技ともいえる作品を色々とご紹介させていただいております。
これから年末に向けては季節的な事もあり、年末年始、そして初春に向けてのフォーマル用のお着物も少しご紹介させていただきたいと思います。
こちらは少しだけオレンジ味のある明るくやわらかいベージュ・淡黄色の地に、花菱の幾何学文様が金彩で置かれ、梅、菊、藤、菖蒲、そして牡丹といった四季の花が束ね熨斗を連想するような花束の形に描かれています。
疋田や手刺繍で彩られた古典の良さあふれる端正な美しさのある素晴らしいお着物です。
近年あまり出合う事がないようなしっとりと落ち着いた安心感のある生地で着心地も良く、フォーマルのお席にも自信を持ってお出かけいただけそうです。
柄も色使いも極端に派手なものではありませんので、お召しいただける範囲は非常に広いと思われますし、帯合わせも強弱をつけてお楽しみいただける事と思います。
淡黄色の地に、草の葉に持ち入れられた常磐色が冴え冴えと美しく、疋田の葡萄色が素敵なアクセントとなっています。
金糸の手刺繍も程良く上品な華やかさを醸し出していて、本当にほれぼれと見入ってしまいます。
季節もあまり気にされずにご活用いただける、上質なおすすめの逸品と言えます。
お仕立替済。
淡黄色は「#e5d382　WEB色見本　原色大辞典」を、
常磐色は「#007b43　WEB色見本　和色大辞典」を、
葡萄色（えびいろ）は「#640125　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。