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石榴の木の模様絽附下

別でご紹介しています染の北川製の小紋のお着物とは対照的に、こちらは附下でありながら小紋感覚でもお召しいただける、図柄に可愛らしさのある石榴の模様の絽のお着物です。
切絵タッチで軽やかにシンプルに描かれていて、初めはフウセンカズラかなとも思いましたが、葉の形などの特徴が石榴に当てはまるようです。少しディフォルメしてある事もあり、それによって小紋感覚にとらえられます。
黒地に少し渋めの浅葱色・薄縹色が冴えて白い葉と実が爽やかな印象となっています。
種の赤い丸がポイントになっていて、鳥の柄の帯などを合わせると楽しいかもしれません。
近年は夏用の附下や訪問着類は特に淡い色使いのものが多くなっています。
こういった地色で小附けの柄でありながら、上質なきちんとした加工をされていて、さらに図柄も素敵でといった条件を満たすものはとても数が少なく、その意味でもなかなか出合わないタイプのお着物です。
白い長襦袢が透けて涼感を感じられる、お着物ならではの演出も楽しめる素敵なおすすめの一点です。
薄縹色（うすはなだいろ）は「#3e6280　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。