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青海波取小花尽し一方附絽小紋

夏の絽の小紋と言われて思い浮かぶような、ある種代表的なイメージの白地に多色使いのお花の模様の絽小紋のお着物ですが、こちらは柄の構図が青海波の形になっていてオミナエシ、ナデシコ、野菊、桔梗、萩、ススキなど様々な草花がブーケのように束ねられて満開に咲く様子が描かれた、華やかで可愛い模様となっています。
少し前の時代の上質な絽の生地にはしなやかさと張りがあり、また柄付が一方附となっていて非常に高級感があります。
少し離れるとまるでイギリスのリバティプリントかと思うようなモダンさがあり、古典でありながら現代に取り入れやすいものとなっているようです。
少し格の高い名古屋帯や、反対に少しカジュアルな袋帯などとお合わせになられると夏の少し改まったお席にもお召しいただけます。
小物を水色系にされるとさらに清々しい印象にまとまるのではないでしょうか。
ブーケの形に描かれたお花に素敵な生命力のようなものが感じられ、また控えめに施された銀彩がさりげない華を添えています。
「意外と出番が多かったわ」と言っていただけそうな、また着るたびにきっと華やいだ気分になれそうなおすすめの一点です。