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オミナエシの花すくい織訪問着
野の花染　諏訪好風作　青山みとも扱

山形県米沢市で草木染によるお着物や帯の作品を作り続けていらっしゃる諏訪好風さんの作品です。
春にはホタルブクロのお花を題材にした素敵な作品をご紹介させていただきましたが、この秋には草原に咲くオミナエシの花がすくい織で描かれた、こちらも素晴らしいお着物が入荷いたしました。
秋の高い空を思わせるような澄んだ深い藍色の濃淡の配置も見事で、草原の広がりと遠く渡る風を背景に可憐に咲くオミナエシの花を主役にした、清々しさを感じられる素敵なお着物です。
上前からシルバーのボーダーが入れられていて、そこにあまり色の強弱はつけず、きちんと女郎花色に染められた糸でオミナエシの花が織り出されているところなどは、実に心憎い演出のように思えます。
同じ紬系のお洒落袋帯や、あまり光らない織りの帯でしたら、比較的合わせていただきやすいと思います。
また鳥や蝶々など飛ぶものの柄の帯合せも楽しいですね。染めの名古屋帯でも、綴れ織の帯でも良いですし、吉野格子の帯なんかも素敵です。
藍がベースになっていますので、是非色々とお試しいただきたいと思います。
秋待ちの気分に爽やかな風が通るような、おすすめの一点です。
濃い青藍色は「#101f33　WEB色見本　原色大辞典」を、
青藍色（せいらんいろ）は「#274a78　WEB色見本　和色大辞典」を、
女郎花色は「#f2f2b0　WEB色見本　和色大辞典」を、
青白橡色（あおしろつるばみいろ）は「#738066　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。