着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

山ブドウの図手描訪問着

全体に茂る葉を主に淡く少しグレー味のある薄緑・千草色の濃淡で描き、肩口と裾部分には青磁色系の緑・木賊色でメリハリをつけた彩色がされ、葉脈には細やかな金が使われた趣味性が感じられる訪問着のお着物です。
生成りの緞子のような生地にこの葉の色がとてもマッチして華やいだ雰囲気を醸し出していますが、背景の所々には銀彩が施されて、程よい豪華さを演出してくれているようです。
品質的にはかなりのクラスのお着物と思われますが、日本画的な要素もある図案の格調の高さや岩絵の具的な色使いが清々しく、さりげない上質さで静かな魅力を放っています。
また濃い深紫色の木の実がアクセントとなって全体をキリリとした印象にしてくれています。
かなり強い印象の袋帯でも、淡色使いの上質な綴れ織の帯でも受けてくれる力があります。
秋のパーティーやお食事会、観劇などおめかしをしてお出かけの機会がおありの方には是非ご覧いただきたい、希少性の高い素晴らしいお着物です。
木賊色（とくさいろ）は「#326651　WEB色見本　原色大辞典」を、
千草色（ちぐさいろ）は「#7c998f　WEB色見本　原色大辞典」を、
深紫色は「#2a2033　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。