【商品説明】
染織研究家で元大阪芸術大学教授でもあった吉岡常雄先生の手描きの縞の紬のお着物の作品です。
古くから高貴な色とされる紫、中でも紀元前1600年より続く染色法であり「帝王紫」と呼ばれる貝紫の染料を求めて世界各国をまわられた功績は大きく、ご自身も染色家として大らかでユニークな作品を数多く作られました。
以前ご子息である吉岡幸雄氏にお伺いした事がありますが、一反約13メートルの生地につながる線を同じ調子で引く事は、たとえ一本であっても大変な事だそうです。言われてみれば「確かに…」と思います。
タイトルにあるように織部の焼き物の色のような艶のある女郎花色の地に、苔むしたような藍味のある緑・千歳緑色の組み合わせの色使いもお洒落で心憎く思えます。
フリーハンドならではの太い線、細い線の表情も楽しく見る事ができます。
私も個人的にこのシリーズは大好きで、ご子息の吉岡幸雄氏の作品で色使いの違うものを展覧会の時に一点いただいた事があり、その時にお話を伺って物つくりとは何にしても大変だなと感じた記憶があり、現在でも大切に着させていただいています。
この縞の作品は帯合わせが楽しく、手描きの縞ならではのやさしい雰囲気で粋になりすぎる事もなく、古くは茶人にも好まれる有平縞などもそうであるように格調の高さもあります。
季節によって帯合わせを変えながら、趣味性のある個性をお楽しみいただきたいおすすめの作品です。
未着用品。
女郎花色(おみなえしいろ)は「#e6e6a8 WEB色見本 原色大辞典」を、
千歳緑色は「#183322 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |