【商品説明】 久米島紬の歴史は非常に古く、現在では数が少なくはなったものの久米島産の蚕からとった糸を地元に自生する草木や鉱物、そして泥などで染め、手織りで織ったものを「本場久米島紬」と呼びます。
昭和52年に沖縄県の重要無形文化財に、そして平成16年には国の重要無形文化財として認められています。
こちらは、ゆうな染の地に明るさのある藍・紺瑠璃色と鮮やかな若草・夏虫色が絶妙に配置された、ランダムな格子の柄付けとなっています。
ゆうな染はオオハマボウの木の幹を焼いて墨のようにしたものを石うすで砕いて染料をつくりますが、その粒子が細かいほど美しく染まるため丁寧に細かく粉末にされます。
それを使って一日に何度も染めては洗いを繰り返し、8日間かけて糸が染められるそうです。
草木染の紬は手間を惜しまない人の手仕事の積み重ねによって美しい色が現れますが、優れた作品はその後年月を重ねてさらに深みのあるものとなっていくと言われます。
明るさのある綺麗な藍色と若草色が隣り合って不思議な陰影を醸し出しています。
ふんわりと驚くほど軽く、手になじむやさしさのある手紡ぎの真綿の光沢とゆうなの色が溶け合っていつまでも手元で触っていたくなるようです。
実際に羽織ってみますと、シンプルでありながら計算された格子のモダンさが着る人をお洒落な印象にしてくれる事がわかります。
近年は単衣を着る時期が長くなっています。5月の連休ともなりますと20度を超える日も多く、紬類は早くも単衣のものを着たくなるような日が続きます。
お洒落な型絵染の名古屋帯や織りの楽しい八寸名古屋帯などをお合わせいただき、軽快に街へお出かけいただきたい、おすすめの一点です。
未着用品。
薄雲鼠色は「#c4cccb WEB色見本 原色大辞典」を、
紺瑠璃色は「#0d2b4d WEB色見本 原色大辞典」を、
夏虫色は「#cee4ae WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。 |