【商品説明】
可愛い花や実の形から別名「アカマンマ」ともよばれるイヌタデの可憐な姿をすくい織で織り出した訪問着のお着物です。
野に咲く可愛いお花をモチーフにされていますが、全体の生地の雰囲気は高尚な絹織物の魅力にあふれ、しとやかで美しい光沢を放っています。
濃い天鵞絨色の緑が上質な糸にしっとりと染められ、手織りで織られている事によって、まるで玉虫のような複雑なニュアンスのある無地となっています。
それを見て触っているだけでも、心地良いほどに深みのある素敵な色の虜になりそうです。
上前から下前には清流が流れるように、萌葱色の濃淡と利休白茶色の糸が織り込まれていて、その傍らに咲くイヌタデの花が楚々とした雰囲気で織り出されています。
水彩画でスケッチされたようなさりげなさの中にも、時間を要する高い技術で制作された事がわかる迫力があります。
本当に小さなお花も驚くほど丁寧に写実的に表現されていて、また葉の色は千歳緑色と白橡色とで巧みに織り分けられ、身近な存在でもあるイヌタデのお花がとても高貴なお花のように思えます。
広げるとふんわりと空気をはらんで気持ち良く、羽織ってみますと驚くほど軽く、それでいてしっかりとした安心感のある着心地の良さがすでに伝わってくるようで嬉しくなってきます。
色も個性的ですが馴染みやすく、帯合わせも悩まれる事なく色々と合わせていただけそうです。
天鵞絨色(びろうどいろ)は「#1f3328 WEB色見本 原色大辞典」を、
萌葱色は「#1f6655 WEB色見本 原色大辞典」を、
利休白茶色は「#b3ada0 WEB色見本 和色大辞典」を、
白橡色(しろつるばみいろ)は「#cbb994 WEB色見本 和色大辞典」を、
退紅色(あらぞめいろ)は「#d69090 WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。 |