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【商品説明】
先日、白たか御召の単衣をご紹介させていただきましたが、今回は同じ白鷹で織られている草木染の紬のお着物をご紹介させていただきます。
光を吸収してしまうように深いビロードのような濃い緑・深緑色の質感がまず美しく目に映ります。
上前から順に暈しで梅幸茶色と銀鼠色の段替わりに織り出され、絵羽の形に配置されています。
その暈しに沿って刺し子のように桑茶色の糸が何本かずつ並んで浮き織で入れられ、綺麗なアクセントとなっています。
その糸の光沢が地織に映えて、適度な重厚さを醸し出して暈しの模様を存在感のあるものとしているようです。
また色の配分が絶妙で、地織の深緑に織り込まれた梅幸茶色だけですと浮いてしまいそうなのですが、それを支えるバイプレイヤーのように銀鼠色が交わって中和し、またそこに桑茶色の糸が入って引き立てるという、心憎いような計算された優れたデザインの効果が見られます。
どの色が欠けていてもこれほど素敵にはならないように感じます。
ゴージャスなお誂え感のあるお着物ですが、あまり気取らずにお洒落袋帯などと合わせて少しカジュアルダウンされて、ちょっとしたお出かけにお召しになるのも良いかもしれません。
今回、龍村平蔵製の間道手や有栖川の紬の袋帯もご紹介させていただいていますが、そういった帯を合わせられるのも良いですね。
染めのボリューム感のあるものや、すくい織の帯も合いそうです。
秋の色をまとう喜びが感じられるおすすめの一点です。
未着用品。
深緑色は「#031a0f WEB色見本 原色大辞典」を、
梅幸茶色（ばいこうちゃいろ）は「#887938 WEB色見本 和色大辞典」を、
銀鼠色は「#afafb0 WEB色見本 和色大辞典」を、
桑茶色は「#664c1d WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |
