【商品説明】
今回の『初秋のよそほひ展』では、秋に向けた単衣のお洒落な木綿や紬のお着物と、そういったお着物にもお合わせいただける少し趣味性のある名古屋帯も何点か順番にご紹介させ ていただきたいと思っています。
こちらは生成りの地に赤紅色と煤色の糸が矢鱈縞の配置で太く細く織り込まれた事で不思議な色の濃淡をお楽しみいただける単衣の本場結城紬のお着物です。
緯糸に白が使われいるので、全体の印象としては参考に掲載させていただいている色よりも淡く感じられます。
もともと「矢鱈縞」は、残糸など糸が一反分あっても絣や均一な縞が織れないような時に、それだからこそかえって出す事ができる多色の糸の醸し出す妙味を利用して、よりお洒落なものをつくりだした日本人の知恵からなる産物です。
こちらははじめから矢鱈縞の雰囲気を出すために計算されて配置された、複雑で洗練された縞模様で、それはとても贅沢な事と言えます。
適度な張りのある結城紬の糸は軽く、実際に羽織られるとシルエットも美しく着物美人にしてくれます。
今回別でご紹介しています、インカ模様の名古屋帯や狐の嫁入りの模様の帯なども素敵にお合わせいただけます。
もちろん帯合わせの許容範囲はとても広いので、その日の気温や気分によって色々なコーディネートをお楽しみいただけたらと思います。
本場結城紬ならではの着心地の良さと、上質な光沢を味わっていただきたいおすすめの一点です。
赤紅色は「#c43b42 WEB色見本 原色大辞典」を、
煤色(すすいろ)は「#665f5c WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |