【商品説明】
今回の『初秋のよそほひ展』では、秋に向けた単衣のお洒落な木綿や紬のお着物と、そういったお着物にもお合わせいただける少し趣味性のある名古屋帯も何点か順番にご紹介させ ていただきたいと思っています。
こちらはその着やすさに定評のある夏結城のお着物です。
昭和の60年代頃まではこちらのタイプのものも人気があり、まだたくさん織られていたようですが、近年では夏結城といえば野村半平さんのところのものしか見かける事がありません。
それも非常に手間と技術が必要なため、たくさんは織られていないようです。
このタイプの夏結城に出合いますと「許されるなら本当は一年中着ていたいのよ」と言って、単衣の時期には藍色の結城ちぢみか夏結城を着心地が良いといって着ていた祖母の姿を 思い出します。
手漉きの和紙のような質感と軽さは、手元で触っているだけで着た時の心地良さを感じられるようです。
白汚しのグレー味のある生成りの地に、黒にも見える濃い藍色の亀甲絣がまるい水玉の形をつくっていて可愛く並んでいます。
シンプルな柄ですので、帯合わせによって雰囲気を変えられるのも嬉しいですね。
本来は春にだけ着用するものとして作られたものでしたが、気温の高い近年では春と秋にお召しになる方が増えています。
この軽やかで素敵な着心地を是非一度お試しいただきたい、おすすめの一点です。
お仕立替え済。 |