【商品説明】
花菱の形をした蔓草の模様の地紋があり、そのお花が薔薇のようにも見えて豪華さもある檳榔子染色の生地に、フリーハンドで描いたようなロウケツ調の縞が明るいオレンジ系のベージュ・白茶色と利休色の2色の強弱ある線で引かれ、そこに風に舞うように散らされた菊の葉が描かれたシックで上質な小紋のお着物です。
これからの季節に菊のお花の模様の染めや織りの帯とお合わせになるのも良いかもしれません。
葉の模様は控えめな練色の疋田の小紋と利休色の線で表されているので、あまりこってりとしたイメージにはなりません。
秋には菊の葉に見立てられても良いですし、家紋などにも見られる梶の葉にも見えますので、季節によってお見立てを変えられても良いかもしれません。
武家にも好んで取り入れられたカジノキは神道では神聖な樹木であり、神様へのお供え物をする時のお皿として、また古くは七夕の短冊の代わりに使われたと書かれた文献もありました。
日本古来の文様は本当に奥が深く、由来を知らずに使っているものがどれだけあるのでしょうと改めて思います。
その事でまた色々とお話の輪が広がるのもお着物の世界の楽しみでもあります。
少し茶色寄りの濃いグレーがシックな装いを引き立ててくれそうな、おすすめの一点です。
檳榔子染色(びんろうじぞめいろ)は「#4d4645 WEB色見本 原色大辞典」を、
白茶色は「#ccac8d WEB色見本 原色大辞典」を、
利休色は「#8f8667 WEB色見本 和色大辞典」を、
練色(ねりいろ)は「#ccc4af WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |