【商品説明】
お着物をぱっと広げて見ますと、その光沢と暈し染めの色のやわらかさが、まるで今まさに夜が明けるような、朝焼け直前の朝もやの雲海が広がる壮大な景色のように目に映ります。
品質でもお洒落さでも根強い人気を誇る曽根武勇氏の作品ですが、別でご紹介させていただいています作品とはまた雰囲気がまったく違うもので、作品の多彩さに驚いてしまいます。
焦げ茶色をずっと深くしていった味わいのある色・黒橡色が暈しの段になって大胆に染め分けて織られています。
そこに松の枝が煎茶色、青鈍色の2色で織り出され、まるで地紋に見えるように蔓の形にデザインされた竹と梅の花が錆色で織り込まれています。
全体には同系色のシックなトーンでまとめられ高級感のあふれるものとなっています。
このタイプの上質なお召織のお着物は、近年では活用がきき着心地が良い事、そしてお洒落である事からとても人気が高いです。
かなりボリューム感のある唐織などの袋帯から染めの九寸名古屋帯まで広くお合わせいただけます。
「特選帯」紹介のページでご紹介しているような龍村平蔵製の有栖川の帯なども合いますし、または由水十久さんや羽田登喜男さん作の九寸名古屋帯も素敵です。
帯合わせの許容範囲がとても広いお着物です。
これほどにシックな色の集合ですのに、お召しいただきますと底光りするような光沢がぐっと現れて上質な品格のある装いを実現してくれます。
松の柄は新春にも良いですね。お正月に向けて松や梅の柄の良い帯も揃いますので、新春のめでたく改まる気分の装いをされるのも良いと思います。
黒橡色(くろつるばみいろ)は「#332d2b WEB色見本 原色大辞典」、「#544a47 WEB色見本 和色大辞典」を、
錆色は「#331911 WEB色見本 原色大辞典」を、
煎茶色は「#8c6450 WEB色見本 和色大辞典」を、
青鈍色(あおにびいろ)は「#59665b WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
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