【商品説明】
シックで少しグレー味のある菖蒲色・褐色の地に上前から下前に大きく暈し染めが染められ、枝垂れ桜と毬が描かれた本格的な友禅の訪問着のお着物です。
15〜17年くらい前に大正時代の友禅のひな型の資料をたくさん持っていました。
その中の図案が素敵で、こんなお着物があったら良いなと思い、京都の吉岡幸雄先生にお話をしましたら「できるよ」と仰ってご友人の意匠家の方にデザインを起こしていただきました。 そうしてお着物や帯を何点かつくりました。
個人的に桜の花が好きなので、桜の模様を取り入れたものをたくさんつくりました。
ほとんど手放してしまったのですが、こちらのお着物だけはなぜか湯通しをした状態で保管していました。
ひとつ記念にと思っていたのかもしれませんが、その後店舗の移転などに紛れている中で忘れていました。
今回、久しぶりに取り出して、お手入れをしてお仕立てをしてみました。
しっかりとしたお仕事で、吉岡先生にもアドバイスをいただいて色の調整にもかなり時間と手間をかけて作っていただきましたので、今見ても安心感のある綺麗なお着物だと思います。
下前に龍の丸紋が置かれているのは、厄除け的な意味合いがあるそうです。
桜の花びらが散らされ、風を感じる素敵な模様が繰り広げられています。
暈しの幽玄さ、桜の花の儚さ、そして稲妻模様と龍のさりげない存在感など、見どころも多く、古典の良さを持ったお着物です。
お着物も帯もひとつずつデザインを考え、一点ものばかりの制作でした。最後の一点となりましたので、少々お値打価格とさせていただいております。
お仕立上がり。
地の色は褐色(かちいろ)「#454461 color-sample.com」を、
暈しの色は柴染色(ふしぞめいろ)「#b28c6e color-sample.com」、煤色(すすいろ)「#887f7a color-sample.com」を、
桜の色は紅檜皮いろ(べにひはだいろ)「#7b4741 color-sample.com」、砺茶色(とのちゃいろ)「#9f6f55 color-sample.com」、
柳煤竹色(やなぎすすたけいろ)「#5b6356の色見本 color-sample.com」をご参照下さい。 |