【商品説明】
加賀友禅の大御所、談議所栄二さんの黒の絵羽織が手に入りましたが、作られた昭和当時の傾向で身丈が短かったため、お手入れをして裏の返りに別布を足すなどやりくりをして、長いお羽織にお仕立てをいたしました。
そこまでの手をかけたいと思えるほど力の感じられる素晴らしい作品でしたので、きれいに仕立て上がり嬉しく思いました。
当時、絵羽織は現在よりも重要なアイテムとして扱われていて、黒留袖と同じくらいボリュームのあるものも作られていました。
高島屋さんの上品会のカタログにも、留袖と並んで素晴らしい作品が掲載されています。
お値段的も訪問着と同じくらいの扱いのようでした。
そのため、どうにか現代の寸法でお召しいただけそうなものがあると手を掛けたくなってしまいます。
こちらは加賀友禅ならではの真糊の線の繊細さと、蘇芳色の暈しが美しく冴え冴えとした華やかさのある作品です。
肩口に来る梅の花が装いを華やいだものとしてくれそうで、椿の花も黒地に映えて活き活きと咲いています。
これからはコートや羽織など羽織るものが気になる季節ですので、順番にご紹介させていただきたいと思います。
そんな中でも非常に希少性の高い、おすすめの一点です。
お仕立て替え済。
花の色は退紅色(あらぞめいろ)「#d69090 color-sample.com」、
丁子色(ちょうじいろ)「#ccaf83 color-sample.com」、
葉の色は長春色(ちょうしゅんいろ)「#995966 color-sample.com」、
鶸茶色(ひわちゃいろ)「#8c8861 color-sample.com」、
桔梗鼠色「#95949a color-sample.com」をご参照下さい。 |