【商品説明】
少ししぼのあるぽってりとしたちりめんの生地がとても綺麗なモカ茶・灰汁色に染められ、上前や袖に遠山の図案が絞り染めで表され、その中に梅や竹、松、露芝の模様が墨染で描かれた辻が花染めの訪問着のお着物です。
色の数だけ絞り染めを重ねていかないといけないそうですが、どんな色に染まるかは初めにはわからないのでいつもドキドキされると、以前取材記事で読んだ事があります。
こんな素敵な色に仕上げられるのはその高い技術によるものなのでしょう。
故・小倉建亮氏に長く師事されて辻が花染めを学ばれた、小倉一門のなかでもベテラン作家さんでもある森健持さんの作品です。
地染めの灰汁色の茶色と、遠山の中の伽羅色、亜麻色、苔色との組み合わせに作者のセンスの良さと品格が感じられます。
共の八掛にも梅のお花が散らされ、楚々とした華やかさを添えています。
小倉一門の作家作品に共通する事は、上品さと優しさのある色使いと柄付け、そしてそれが実際にお召しになると不思議なほどに華やかなものとなって、着る人を気品のある美しさに導いてくれる事でしょうか。
第一礼装のボリューム感のある袋帯でも、間道手や有職文様の袋帯でも、名物裂的な文様の帯でも、幅広い範囲の帯を受け入れて素敵な装いになる事を約束してくれているようなおすすめの逸品です。
未着用品。
【森健持】
1955年 京都生まれ
1977年 故・小倉健亮氏に10年以上師事、辻が花等染色技法を学ぶ
1988年 独立、伝統工芸展 等多数出品
1996〜1998年 中国、インドネシア その他各国を訪問、染色・技法を学ぶ
1999年〜 個展を中心に活動
工芸キモノ野口さんにも作品を出されています
地の色は灰汁色(あくいろ)「#807761 color-sample.com」、
遠山の色は伽羅色(きゃらいろ)「#b3977d color-sample.com」、
亜麻色「#d6c6af color-sample.com」、
苔色「#526615 color-sample.com」、
梅の色は退紅(あらぞめ)「#d69090 color-sample.com」、
松、笹の色は白群(びゃくぐん)「#7daeb3 color-sample.com」
をご参照下さい。
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