ラン科の植物である鷺草は、その小さなお花が空を飛ぶシラサギの姿に似ているためにその名前が付いたそうです。
私も以前育てていた事があり、お花が咲くのを楽しみに待っていましたが、実際に咲いた時には本当にそう見える事が不思議でなりませんでした。
こちらは、大きめのシボのある黄色味のあるベージュ・白橡色の生地に、少し青味のある緑・青白橡色と青鈍色の濃淡でスッとした線の葉が描かれ、そこにたくさんの白いお花が咲く様子が描かれています。
今では人工的なものしか見られないそうですが、昔は東京でも世田谷に自生していたそうで、少し悲しいおとぎ話もあるそうですが、川のほとりなどに自生していたらどれほど可憐できれいだったでしょうと思います。
鷺草の花ことばは「夢でもあなたを想う」だそうで、ちょっとロマンティックです。
そんなロマンティックなお花がたくさん描かれた、静かな華やかさのある単衣の季節にぴったりな雰囲気のある素敵なお着物です。
単衣の訪問着は早い時期には袷用の袋帯や名古屋帯、もう少し季節が進みましたら3シーズン用や夏用の帯といったように変えていただき、お召しになる日の気温や時期によってアレンジしていただけると良いと思います。
自然の風物を取り入れた、風情のある、そして上質なおすすめの一点です。
縫い紋が一つ入っています。紋解きや紋入れ替え加工をご希望の方はお気軽にご相談ください。
未着用品。
地の色は白橡(しろつるばみ)「#ccbea3 color-sample.com」、
葉の色は青白橡(あおしろつるばみ)「#9ba88d color-sample.com」、
青鈍(あおにび)「#6b7b6e color-sample.com」をご参照下さい。
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