ワントーンの色使いで表された波の模様がこれほどまでに活き活きとして、海の広がりを感じられるような臨場感にあふれている事に感動するような、日本工芸会正会員・吉田喜八郎さんの絽の訪問着の素晴らしい作品です。
吉田喜八郎さんは、お父様で同じく日本工芸会正会員であった田中勇吉さんに加賀友禅と京友禅の両方を学ばれ、それぞれの良さを取り入れ融合させた優れた作品を発表され、高い評価を受けていらっしゃいます。
透き通るような地はたたき染めで埋め尽くされて奥行きのあるものとなり、ゴージャスさのある素敵なお着物として完成されています。
伝統的な模様の夏唐織や紗袋帯などを合わせてフォーマルなお席にご出席されるのも良いですし、帆船や鳥の柄など物語性のある名古屋帯や袋帯と楽しくコーディネートされて、観劇やパーティーなどのお集りにお出かけになるのもお洒落ですね。
シンプルな模様でありながら上質さが隠し切れないような、高級感のあふれる素晴らしさがあります。
夏の訪問着としてはボリュームが程よく、品質的にも優れていて、いろいろな点で本当におすすめの一点です。
未着用品。
地の色は秘色色(ひそくいろ)「#abced8 color-sample.com」、
波の色は納戸色「#337780 color-sample.com」、
白磁「#f8fbf8 color-sample.com」、
浅縹(あさはなだ)「#8fbdcc color-sample.com」をご参照下さい。
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