上質な国産の一越の生地が黄色味のある金茶・肥後煤竹色に染められ、上前や肩口、袖などに木蘭色の暈しが入れられ、そこに伝統的な辻が花の模様が美しく染められた単衣の附下のお着物です。
地染めの肥後煤竹色と辻が花模様の白の部分とのコントラストが綺麗で、少し離れますとフワフワと白い雲が浮かんでいるかのような風情があり、模様全体に広がりが感じられます。
辻が花の模様は忠実に絞り染めで染め分けられ、椿のお花には細密な墨の線が入れられて高い技術で染められたことがわかります。
このくらいのボリュームの模様ですと、特別なフォーマルのお席でなくても、少しカジュアルなシーンでもお召しいただけます。
格高なものであれば、間道手などの名古屋帯や染めの友禅の帯など、いろいろと合わせていただけて、お出かけのシーンも広がるのではないでしょうか。
あまり気を張らず、それでいて少しエレガントさを醸し出されたいときにはこういったお着物が大変おすすめです。
未着用品。
地の色は肥後煤竹(ひごすすたけ)「#897858 color-sample.com」、
暈しの色は木蘭色(もくらんじき)「#c7b370 color-sample.com」、
辻が花の色は生成り色「#fbfaf5 color-sample.com」、
柳茶「#a1a46d color-sample.com」
をご参照下さい。
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