全体に細やかな撒糊が散らされて、裾に向かうほどに密度が高くなった調子の地に、松の葉とマツボックリが描かれた上品な美しさのある訪問着のお着物です。
共の八掛がつけられていますが、そこにも撒糊が施されていて、さりげない重厚さが感じられます。
松の模様はあまり季節を問いませんので、帯合わせ次第で幅広い季節にお召しいただけます。
また格調の高さもありますので、とても活用がきいて良いのではないでしょうか。
フォーマル用のボリューム感のある袋帯でも受け入れてくれるような力もありますし、少し抑え気味に有職文様や名物裂的な文様の袋帯や名古屋帯でも素敵にお合わせいただけて、品格のある装いをお楽しみいただける事と思います。
柄自体は控えめで、それでいて加工の良い訪問着や附下をご紹介させていただきたいといつも思っていますが、出会う事が少なくちょっと苦労します。
その点でも、こちらのお着物は帯次第でいろいろなシーンにお召しいただける事も含め優れものと思われます。
お茶関係から、入卒の行事、観劇やお食事の会などに活躍してくれそうなおすすめの一点です。
未着用品。
青丹(あおに)「#a1ab78 color-sample.com」
をご参照下さい。
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