少しだけグレー味を感じられる焦げ茶・黒鳶色に染められた縦縞の地模様のある生地に、胡蝶蘭や洋蘭、そして百合のお花が丸紋の形に手描きの蝋纈染で描かれています。
お花の花びらには、一珍染めの技法で「氷割れ」と呼ばれる、ひびのような模様が施された、非常に凝った飛び小紋のお着物です。
一珍染めとは古代友禅ともいわれるように古い歴史があります。
澱粉質の入った糊で色止めをして染め、その後は洗い流さずに掻き落とすだけで良いため、それに適した素材に用いられていました。
友禅が台頭し、一時は消えてしまったものを、近年復元されて少しずつ染められていますが、独特の技術が必要とも言われています。
こちらのお着物は小紋としても少し格高な印象があり、帯次第で軽めの附下の代わり程度までお使いいただけそうですので、有職文様や名物裂的な袋帯や名古屋帯と合わせてお召しいただくのも良いかもしれません。
もちろんもう少しカジュアルなシーンで染めや織りの名古屋帯と合わせて、お稽古事やお食事、お買い物などのお出かけにもお召しいただけます。
高級感の溢れる贅沢な小紋は意外と活用範囲が広く、色々とお役立ちのアイテムといえます。
そんな意味でもおすすめの一点です。
地の色は黒鳶「#4d3636 color-sample.com」、
模様の色は灰梅「#e8d3c7 color-sample.com」、
葡萄茶(えびちゃ)「#6c2c2f color-sample.com」、
黒鳶「#432f2f color-sample.com」
をご参照下さい。
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