青磁色を限りなく淡くしたような綺麗な柳鼠色の地に、裾から暈し染めが施され、立ち上がるように咲く蔓花の模様が見事な金彩で描かれた附下のお着物です。
明治初期から三代にわたって金彩加工の技術を継承し、発展されて、2003年に日本の伝統工芸士にも認定された荒木泰博氏の作品です。
模様に沿って置いた糊が乾燥するのを待って金銀箔類を接着すると盛り上がるような効果が表れ、刺繍にも見えるよう立体感が現れます。
染めや刺繍の加工はされず、金彩だけで表現された荒木さんの作品は、金彩ならではの豪華さと品格を併せ持っていて、静かな佇まいの中にもキリッとしたシャープな美しさと気品があり、なんともいえない個性を醸し出しています。
フォーマル用の袋帯や名古屋帯とお合わせいただいて、少し改まった場所にご出席されますと、底光りするような力が発揮されて、洗練されたお洒落さがにじみ出る事と思います。
お着物の事をよくご存じの方が選ばれるような、上級者的な印象のある素敵なおすすめの一点です。
柳鼠「#dae6cf color-sample.com」
をご参照下さい。
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