小さな桜の地紋がある丹後の綸子のような生地を、竜巻絞りの技法で染める事で縞のような模様となった、少し格好良い雰囲気の紫根染めの小紋のお着物です。
メリハリのある縞模様はキリッとした印象ですが、粋すぎる事はなく、冴え冴えとした白が清々しく清潔感のあるお着物となっているようです。
竜巻絞りとは、細かくプリーツのように屏風だたみをした生地を巻き、そこに防染のため糸をらせん状に巻きつけ固定して染料に浸けて染め、染めた布を広げるとランダムな縞の模様になるという技法で、古くから用いられていたようです。
一般的に紫根染めのお着物というと伝統的な幾何学模様のものが多く見られますが、こういった少しモダンなものもまた素敵だと思います。
着こなしとしては、友禅の染め帯、型染などの少し民芸的な帯、またすくい織や幾何学模様の織りの名古屋帯など、いろいろとお合わせいただけると思います。
初春から、初夏近くの単衣になる前くらいまでお召しいただけて、すっきりとしたモダンな着こなしをお楽しみいただけそうなおすすめの一点です。
未着用品。
紫紺「#330a31 color-sample.com」
をご参照下さい。
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