インドのアッサム地方で天然に生息する蚕からのみ採られるムガシルクは非常に貴重で、その糸は極細のため1kgの糸を取るのに5000個の繭を必要とします。
その繭から丁寧に糸を取り紡ぎ、熟練の織り手によって織られたシルクは独特の質感と光沢を放ち、軽く手に触れると滑らかで心地良いのですが、本来は王族の正装のために折られていたため一部の限られた人々にしか着用が許されないものでもありました。
こちらはムガシルクのお着物の中でも少し珍しく、地模様が織り込まれていて、その織りの陰影が素敵なニュアンスとなって現れています。
大きな蔦の葉はところどころ織り方が変えられ、光に反射しているように表現されて、そこに小さなお花と実が成っていて、どこか風が渡るような清々しい印象を受けます。
帯合わせは自由自在にお楽しみいただけそうですね。
少しドレスアップした装いでしたら有職文様や名物裂的な袋帯や名古屋帯と合わせるのも良いですし、もう少しカジュアルにされるのなら間道や吉野格子の帯も良いです。
季節のものをモチーフにした染めの名古屋帯などを合わせるのも素敵です。
お出かけ先やその日の気分によっていろいろと着こなしを変えてコーディネートをお楽しみいただける、高級感の溢れたおすすめの一点です。
同色の通し裏が使用されたお仕立てとなっています。
白橡(しろつるばみ)「#cbb994 color-sample.com」
をご参照下さい。
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