今年は早くに気温が上がるそうなので、少しずつ単衣のお着物もご紹介させていただきたいと思います。
単衣を着始める時期も年々早くなっていて、また秋単衣も11月の前半までお召しの方も多くなっていますが、ドレスコードがない場面、特にお洒落着はある程度自由にされて良いのではないかと思います。
さすがに透け感の強いものは4月には少し避けて、中間の素材のものはその日の気温によってどんどんお召しいただいて良いように思います。
こちらは、しょうざんさんの赤城の生紬の弾力と張りのある質感が着やすさを物語っているようなお着物です。
早く軽快にこのタイプのお着物を着る季節が来ると良いなと思うほどです。
縦は黒の短い絣の糸が集まってよろけ縞の模様を構成し、それに寄り添うように唐茶色の絣が置かれ、模様に奥行きが感じられます。
それに交差するように節のある横縞が織り出され、変り格子のような模様となっていて、とても軽快に、どこにでも着ていけそうな雰囲気を出しています。
前半は袷用の九寸名古屋帯や、紬の手織りの八寸名古屋帯などを合わせると良いでしょう。
後半には少し軽めの3シーズン用の帯や、九寸名古屋帯でしたら夏用のものを合わせても良いと思います。
意外と着る機会の多そうで、そんな意味でもおすすめの一点です。
未着用品。
衿裏と居敷当てに羽二重の絹が使用されています。
地の色は白橡(しろつるばみ)「#ccbea3 color-sample.com」、
絣の色は黒「#2b2b2b color-sample.com」、
唐茶「#783c1d color-sample.com」
をご参照下さい。
|