小千谷ちぢみは、木綿がまだ一般的ではなく、絹織物か麻織物が主流だった江戸の初期に、その当時盛んに織られていた麻織物の緯糸に撚りをかけて織られた事から始まったそうです。
その後の長い歴史の中で様々に変化を遂げ、現在の小千谷ちぢみの形になりましたが、強燃の緯糸を使用して織られたものを一枚ずつ湯につけてシボを出すという工程は今も続けられているそうです。
そうしてつくられた小千谷ちぢみはそれぞれ個体差があり、手触りもシボの張りが強くざっくりしたものから、ふんわりとしなやかなものまで色々で、湯もみの仕上がりによっても変わってくるのかと思えます。
こちらは銀色っぽいグレー・錫色の地に、藍色の縞が万筋のように並んだものですが、質感的にはややしなやかなタイプといえます。
ウェブのアップの写真ですとグレー味が強く出ている部分もありますが、実物は藍色の方が目立っていて、全体の画像や上前の画像が実物に近いと思われます。
無地感覚でいろいろな帯を合わせていただけますので、麻の手描きの染め名古屋帯や友禅の染め帯、透かし織やすくい織の帯、型絵染や紅型染めなども良いのではないでしょうか。
お持ちになりますと活用のきく、おすすめの夏のベーシックアイテムです。
衿裏に絽の絹が使用されていて、居敷当はついていません。
未着用品。
錫色(すずいろ)「#9ea1a3 color-sample.com」、
濃藍「#0a1633 color-sample.com」
をご参照下さい。
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