黒と蒲葡色で大きな市松が取られ、個性的でおしゃれなコントラストを描いた、樋口さんらしさのあるデザインの麻の小千谷ちぢみのお着物です。
小千谷市は苧麻を使用した麻織物から真綿紬の絹織物まで、1000年以上の伝統を誇る織物の産地です。
「ちぢみ布」と言えば小千谷の事を指しているくらい知名度も高く、長い歴史の中で一般にも愛され続けています。
そして昭和30年には国の重要無形文化財に指定されています。
その土地で何代も続く縮屋さんを継がれ、ご自身の時代には個性的な新しいデザインを開発され、伝統工芸会などでも高い評価を受けていらっしゃる樋口隆司さんの作品です。
糸や織りにこだわられている樋口さんのお着物は、麻でも絹でも本当にお召しいただきやすく、私自身も体験した事ですが、リピーターの多さがそれを物語っているように思います。
こちらの様な濃い色使いのお着物は、今すぐ、その後盛夏を通して9月の前半頃までお召しいただけます。
色のある襦袢とお合わせいただくのもお洒落で良いのではないでしょうか。
こちらは広衿ではなく自然衿の形となっていますが、小千谷ちぢみは弾力性があるため、自然衿の方がお召しいただきやすいかと思い、そのままの状態でご案内させていただきました。
居敷当てはついていないお仕立てとなっております。
小千谷ちぢみファンの方にも、そして樋口さんの作品を未経験の方にも大変おすすめのお洒落な一点です。
未着用品。
身丈を6cm出す事が可能です。お直し等につきましてはお気軽にご相談くださいませ。
黒「#2b2b2b color-sample.com」、
蒲葡(えびぞめ)「#4d2e47 color-sample.com」をご参照下さい。
【樋口隆司】
1948年 新潟県小千谷に生まれる
1989年 「世界の麻」展
1990年 第 37 回 日本伝統工芸展入選
その後も各賞を受賞
1991年 松屋銀座にて個展
その後も全国各地で個展を開催する
2004年 日本工芸会正会員認定
2005年 新潟県中越地震復興祈念個展
「星に願いを」織展
2006年 第 1 回新潟県伝統工芸展優秀賞
2016年 「小千谷縮・軌跡」展
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