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辻が花染「花輪にうさぎ」訪問着仮絵羽
日本工芸会正会員　小倉淳史作

赤白橡色の地に流水の形に白い曲線が走り、花の輪に遊ぶうさぎが辻が花染めで描かれた、こちらの素敵な訪問着は日本工芸会正会員・小倉淳史氏の作品です。
小倉氏は染織工芸の世界では長い歴史を持ち、その技術を伝え続けていらっしゃる小倉家の当代であり、歴史的染織品の復元や研究にも尽力され、その作品は高い評価を受け、数々の賞を受賞されています。
そんな小倉淳史氏の作品はいつ出合っても心が洗われる様な清々しい気持ちにさせられます。
その事がいつも不思議に思えるのですが、ものを創られる方の姿勢やお気持ちは作品を通して見る方に素直に伝わるという事なのかと思ったりします。
可愛いうさぎたちは黒茶色と苔色に染められ、白いスポットの中ではしゃいでいるかのようです。
しっとりとした、そして上質な楊柳のタイプの生地ですので、どちらかというと単衣にお仕立されるのが良いのではないかと思います。
近年では、この素材の作品類も希少になっています。
クールなピンクと言っても良い赤白橡色は、本当に大人の品格を引き立ててくれる素敵な色です。
大袈裟ではないけれどしっかりとした華やかさを持ったおすすめの逸品です。
赤白橡色（あかしろつるばみいろ）は「#cca186　WEB色見本　原色大辞典」を、
黒茶色は「#583822　WEB色見本　和色大辞典」を、
苔色は「#3d4c10　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。