本場黄八丈 綾織みじん格子着尺
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商品番号 m0065
本場黄八丈 綾織みじん格子着尺
販売価格 有難うございました

 

本場黄八丈 綾織みじん格子着尺

少し前の時代の黄八丈の反物が数点入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
黄八丈には代表的な色が3色あります。
そして、その糸の配分や織り方の違いで変化のある色や柄になります。
まず黄色は、「八丈刈安」とも呼ばれるイネ科の植物で染め、それは他に類を見ないくらい美しい黄金のような黄色でひとつの特徴とも言えます。
ずっと以前にめゆ工房をお訪ねした際、当時ご健在であった山下八百子さんが目の前で糸を染めてくださり、絹糸に灯りがともった様に綺麗な黄色に発色したのを目にした時には感動しました。
また鳶色はマダミ(タブノキ)の樹皮が染料の素となり、晴天の日が何十日も必要とされるほど何度も浸けては乾燥させるという工程を繰り返さなければこくのある色が出ないそうです。
そして黒や墨色は椎の木の樹皮で染め、さらに泥につけて黒い色にするものです。
どの色も一言では説明する事のできない手作業を繰り返すからこそ生まれる、味わいのある色です。
またムラをなくすために、何年か寝かせた糸で織られると聞いた事があります。
そういった染めや織りの技術は何百年も連綿と伝えられ、今日まで続いているものだという思いで見直すと、また目の前の織物が光りを増して輝く様です。
こちらは鳶色の地に黄色の細い線が2本ずつ並んで織られたみじん格子の柄のものです。
少し離れると無地に見えるくらいの細かい格子ですが、綾織になっているため格子の線ははっきりとは出ず、それによって独特の奥行きのあるものとなっています。
キャラメルブラウンのまったりとした光沢は八丈織ならではのものと言えます。
長く大切にしたい、そんな愛おしさを感じられる素敵な一枚です。
長さ12.7m、布巾36.8cm。
鳶色は「#bc763c WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。

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