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商品番号 m0066
本場黒八丈 まるまなこ織着尺
販売価格 有難うございました
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本場黒八丈 まるまなこ織着尺
少し前の時代の黄八丈の反物が数点入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
黄八丈には代表的な色が3色あります。
そして、その糸の配分や織り方の違いで変化のある色や柄になります。
まず黄色は、「八丈刈安」とも呼ばれるイネ科の植物で染め、それは他に類を見ないくらい美しい黄金のような黄色でひとつの特徴とも言えます。
ずっと以前にめゆ工房をお訪ねした際、当時ご健在であった山下八百子さんが目の前で糸を染めてくださり、絹糸に灯りがともった様に綺麗な黄色に発色したのを目にした時には感動しました。
また鳶色はマダミ(タブノキ)の樹皮が染料の素となり、晴天の日が何十日も必要とされるほど何度も浸けては乾燥させるという工程を繰り返さなければこくのある色が出ないそうです。
そして黒や墨色は椎の木の樹皮で染め、さらに泥につけて黒い色にするものです。
どの色も一言では説明する事のできない手作業を繰り返すからこそ生まれる、味わいのある色です。
またムラをなくすために、何年か寝かせた糸で織られると聞いた事があります。
そういった染めや織りの技術は何百年も連綿と伝えられ、今日まで続いているものだという思いで見直すと、また目の前の織物が光りを増して輝く様です。
こちらは黄八丈の綾織の中でも代表格の模様でもある、菱の綾織で鹿の子模様にも見える「まるまなこ」模様のものです。
こちらは別でご紹介しています、ベージュに見える黄八丈と色違いとなる、やはり細かい菱の柄のまるなまこの墨色となります。
真黒の黒八丈よりも一段やさしい雰囲気となります。
究極のお洒落なお着物として、昔から趣味人の間ではいつかは一枚と言われる希少性の高い黒八丈です。
今回は別にご紹介しております菊池洋守氏の八丈織との違いをご覧いただけると、八丈ファンの方にはお楽しみいただけるのではないかと思います。
心の贅沢を噛みしめて、いつまでも触れていたい様な素敵な一枚です。
長さ13.5m、布巾35.8cm。
灰汁色は「#7f7760 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |