本場黄八丈 まるまなこ織着尺
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商品番号 m0067
本場黄八丈 まるまなこ織着尺
販売価格 有難うございました

 

本場黄八丈 まるまなこ織着尺

少し前の時代の黄八丈の反物が数点入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
黄八丈には代表的な色が3色あります。
そして、その糸の配分や織り方の違いで変化のある色や柄になります。
まず黄色は、「八丈刈安」とも呼ばれるイネ科の植物で染め、それは他に類を見ないくらい美しい黄金のような黄色でひとつの特徴とも言えます。
ずっと以前にめゆ工房をお訪ねした際、当時ご健在であった山下八百子さんが目の前で糸を染めてくださり、絹糸に灯りがともった様に綺麗な黄色に発色したのを目にした時には感動しました。
また鳶色はマダミ(タブノキ)の樹皮が染料の素となり、晴天の日が何十日も必要とされるほど何度も浸けては乾燥させるという工程を繰り返さなければこくのある色が出ないそうです。
そして黒や墨色は椎の木の樹皮で染め、さらに泥につけて黒い色にするものです。
どの色も一言では説明する事のできない手作業を繰り返すからこそ生まれる、味わいのある色です。
またムラをなくすために、何年か寝かせた糸で織られると聞いた事があります。
そういった染めや織りの技術は何百年も連綿と伝えられ、今日まで続いているものだという思いで見直すと、また目の前の織物が光りを増して輝く様です。
こちらは黄八丈の綾織の中でも代表格の模様でもある、菱の綾織で鹿の子模様にも見える「まるまなこ」模様のものです。
非常に細かい織りですので、一見ベージュの無地に見えますが、黄色と白の綾織です。
黄色が地になって白の糸の方で模様が織り出されているために、全体には白い紗がかかった様な玉虫の様な不思議な質感と光沢になっていますが、それは黄八丈ならではのものと言えます。
格別に上品な佇まいの美しい作品と言えます。
用途によっては一つ紋をお入れになってお召しいただくのも良いかもしれません。
もちろん最上級のカジュアルとして楽しまれるのもとてもお洒落です。
今回入荷しました反物は本当にどちらも素敵な色で、どれにしようかと悩んでしまいです。
是非一度揃った色をご覧くださいませ。
長さ13m、布巾35cm。
浅黄色(うすきいろ)は「#edd3a1 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。

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