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「夏風」川平織九寸名古屋帯地
深石美穂作　からん工房製

久しぶりのご紹介となりますが、こちらはいつ目にしても本当に清々しさのあふれる川平織の九寸名古屋帯地です。
出合うたびにあの美しい川平湾が心に浮かびます。
透明で澄んだ水の浅瀬が続き、やさしく生物を育んでいるやさしさにあふれ、太陽の位置や時間によってその色を変えて何時間見ていても飽きる事のない海。
その美しさを切り取った様な素敵な織物を、川平湾の近くの「からん工房」で深石美穂さんは織られています。
変り市松の様な配置に並べられた四角の右に流れる絣の足が素敵な余韻を残し、まるで竹筆で引いた線の様です。
その四角の中に明るい黄色で細やかな花織が織り出され、浮糸の光沢が綺麗なアクセントとなっています。
群馬の国産の良い糸にこだわられている事がその作品からもうかがえて、品格のある質感とセンスの良い色使いに見とれてしまいます。
こちらの柄は前太鼓もお太鼓と同じ柄配置となっていますので、前は縦に絣が並びます。
それがまたとても素敵で、グレー味を帯びた藍色の濃淡のグラデーションが何とも言えないお洒落さを醸し出してくれます。
糸が非常に細いので、薄物単衣の時期までお召しいただけますし、秋口にも重宝する事と思います。
いつかはひとつ手にしたい、そんなおすすめの逸品です。

※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
　（特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。）