藤布 市松絽織八寸名古屋帯地 小石原将夫作
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商品番号 m0086
藤布 市松絽織八寸名古屋帯地
小石原将夫作

販売価格 有難うございました

 

藤布 市松絽織八寸名古屋帯地
小石原将夫作

古くは縄文時代から存在したとされる藤布は、原始布と呼ばれる染織品のひとつです。
限られた資源の中から発生した、暮らしの知恵でもある原始布。
春に美しい花をつける藤の強い生命力は人々の憧れでもあり、その繊維を織物として身につける事は縁起が良いともされたそうです。
私が初めて「藤布」なるものに出合ったのは30年ほど前になります。
それは、おそらく明治期の野良着の一つであり、藍色の掛衿とのコントラストがとても綺麗な袖無しの半纏のようなものでした。
原始布と呼ばれるものにとても興味を持っており、麻でない事はわかりましたが、不思議なふんわりとした風合いと光沢に目を奪われてしまいました。
それは骨董屋さんの壁にさりげなく掛けてあったのですが、素朴に疑問に思って「これはなんですか?」と尋ねた事を覚えています。
「藤布ですよ」と言われ「ああ、これがそうなのか」と初めて出合った新鮮さに感動しました。
その当時でも、丹後地方の一地域でしか織られていないと聞きました。
今回は、その藤布を長年研究され、数々の大変な工程を忠実にこなして「織物」の形として現在に伝える数少ない技術者である、小石原将夫氏の名古屋帯地の作品が何点か入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
どれもそれぞれに違った個性を持っていて、表情豊かに見る人に語りかけているようです。
こちらの作品は明るめの焦げ茶・櫨色の糸を経糸にして、お太鼓の部分から手先まで2cm角の市松の変り織になった作品です。
多彩な織りと色使いによる小石原将夫氏の藤布の作品は、どれもそれぞれに魅力的で、原始布という世界に留まらず、夏の楽しいアイテムとして着こなしの範囲を大きく広げてくれているようです。
お洒落にコーディネートされて、街へお出かけいただきたいおすすめの逸品です。
櫨色(はじいろ)は「#7f563d WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。

※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。)

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