ゆみはま絣木綿着尺 鳥取県指定無形文化財保持者 嶋田悦子作
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商品番号 m0182
ゆみはま絣木綿着尺
鳥取県指定無形文化財保持者 嶋田悦子作

販売価格 有難うございました

 

ゆみはま絣木綿着尺
鳥取県指定無形文化財保持者 嶋田悦子作

こちらは弓浜絣伝承者で鳥取県指定無形文化財保持者でもある嶋田悦子さんの作品です。
鳥取県の米子から境港まで弓のように緩やかな湾曲を描きながら続く海岸の名前もその形からか「弓ヶ浜」です。
30年近く前からかれこれ何度訪れたか数えていませんが、昨年秋に久しぶりに米子を訪れました。
美保湾と中海に挟まれた砂浜で伯州綿は育てられていて、綿が実り、紡がれ、藍で染められ、手織りをされてゆみはま絣は生まれます。
弓浜絣の材料でもある伯州綿は透き通るように白く、弾力性に富んでやわらかく軽いのですが、織物の糸としての加工は大変な技術を要すると聞きました。
だからこそ鳥取地方の絣は古くから珍重され、高級品として流通したそうです。
嶋田悦子さんは昭和28年に東京に嫁がれ、ご主人のお仕事の関係から民芸運動家でもあった柳宗悦氏の甥で染織家の柳悦孝・悦博兄弟に師事し、織りの勉強をされました。
その後、故郷の弓ヶ浜絣が高度成長の波に押されて消えようとしている事を懸念され、ご主人とともに昭和45年頃に鳥取に戻られ、弓浜絣の復興に尽力されました。
一言で復興と言っても、それは並大抵の事ではなかったと思います。
先日も店頭に「出雲織」の青戸柚美江先生にお越しいただき、やはり藍染の木綿を織る事の大変さやご苦労を重ねられたからこその楽しい体験談をたくさんお聞きする事ができました。
物つくりは一言では語りつくせないほど大変なものだと想像する事しかできませんが、こうして素晴らしい完成品が目の前にあり、そんなご苦労を微塵にも感じさせない清々しさに、また心を打たれます。
こちらはふっくらとした木綿の風合いがたまらなく魅力的で、松皮菱に梅と竹の小さな絣で松竹梅を表現されているようです。
また、古くから縁起をかついだおめでたい模様が中心の弓ヶ浜絣らしく、小さな扇が舞うように散らされています。
着こなし、洗いこなしてご自分のお好みに育てる事も楽しみのひとつでもあります。
長く手元に置いて愛おしみたいような、素晴らしいおすすめの逸品です。

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