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山取りに波と草花図絽訪問衣
工芸キモノ野口
先日より工芸キモノ野口さんの夏の名古屋帯地を何点かご紹介させていただいておりますが、引き続き夏のお着物も入荷してまいりましたので、その中から3点をご紹介させていただきます。
近年数少なくなってしまった本格的な加工の良いものばかりですので、自信を持っておすすめいたします。
こちらは今回ご紹介の3点の中では一番シックな地色と言えるかもしれませんが、対照的に柄付けはもっともボリュームがあるといえます。
様々な色の遠山の形に染め分けられ、地色に映える蜂蜜色には菊や桔梗、女郎花など秋の花、灰白色には沢潟、菖蒲、萩など春から夏の花、合間の水浅葱色には白い波、白緑色には松並が描かれ、流れる季節の屏風絵を見ているかのようです。
菊の花や松に紫や紺色を使われているのが野口さんならではで、その個性的な色使いによって草花の模様でも甘くなりすぎず、全体がきりっと締まった印象になるのだといつも思います。
お出かけのシーンに合わせて帯によって強弱をつけられたり、着こなしを変えてお楽しみいただける事と思います。
ある程度ボリュームのある袋帯を合わせてお召しいただきますと、夏のフォーマルのお席も素敵に華やぎそうなおすすめの一点です。
紋入れ加工などを含め、お仕立て等のご要望は当店でご相談を承ります。
紫水晶色は「#c8c8cc WEB色見本 原色大辞典」を、
蜂蜜色は「#fddea5 WEB色見本 和色大辞典」を、
灰白色(かいはくしょく)は「#e9e4d4 WEB色見本 和色大辞典」を、
白緑色(びゃくろくいろ)は「#d6e9ca WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。 |