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露葉にトンボ麻九寸名古屋帯地
工芸キモノ野口

いつも季節ごとに素敵な色柄とデザインの品質の良いお着物や帯を提供してくださる工芸キモノ野口さんの初夏から盛夏にかけてお召しいただける名古屋帯地が入荷しましたのでご紹介させていただきます。
こちらはキビラ色の麻の地に桔梗鼠色が地染めされ、お太鼓にはツワブキのような丸い葉が大きく描かれ、早い朝なのか小さな露をとどめています。その傍をハグロトンボが飛ぶ涼やかな夏の景色が描かれています。
このタイプの帯としては少し珍しい色使いで、藤色がかったグレー・桔梗鼠色に藍味のある緑・虫襖色と褐返色、墨黒色の葉が素敵ですが、さらに描かれているトンボがハグロトンボという事も個性的といえるかもしれません。
張りのある麻の質感にお洒落できっぱりとした色使いで描かれていて、狂言装束の肩衣（かたぎぬ）を連想します。
メリハリのある柄と色使いですが、透け感がある事から際立ちすぎないのが麻の魅力でもあります。
夏は普段取り入れない柄や色をお試しいただくのにも良い季節と思われます。
とりあえず暑さを横に置いておいてでも、夏の麻のお着物に合わせてお出かけしてみたくなるような素敵な一点です。
桔梗鼠色は「#7b7a80　WEB色見本　原色大辞典」を、
褐返色（かちかえしいろ）は「#182933　WEB色見本　原色大辞典」を、
虫襖色（むしあおいろ）は「#3a5b52　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。

※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
　（特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。）